gn to t.Y. 覚え書き

gn to t.Y.

覚え書き

映画版 今日から俺は!!

綾野GOさん似の三橋と原田R2さん似の伊藤による学園ドラマ。冒頭から今井番長にその手下たちとひともんちゃくの二人。このシーンに限らず今井は登場するたびに笑わせてくれます。その後で三橋に手をつながれて理子というか高橋かおりさんが石段を駆け降りるんですが、転ぶんじゃないかとハラハラしてしまう。でもみなさん若いです。走った後は息を激しく切らすことなく流ちょうなセリフが口を出る。さすが女優、高橋かおりさん。「真面目がつまんないかどうか、真面目になってみなさいよ」なんてしびれるお言葉です。殴り込んできた不良たちに、正拳突きでしょうか、武術で立ち向かう姿もかっこいい。みなさんとにかくよく走る。三橋はスピード出しすぎてカーブを曲がり切れずに転ぶほど。クライマックスでもひたすら走ります。そのケンカシーンがまた長い。ラストの決めは飛び蹴り。これってけっこう痛くないですか? 若者の中でただ一人倒れて動かない赤いシャツのモト冬樹さんが面白い。橋の上での二人対大勢の一方的な乱闘シーンはけっこう怖い。たまたま通行した車も壊されたりしてもう大変。カラオケボックスは破壊するし、笑ってばかりもいられないバイオレンス。開久の不良たちがどんどん憎たらしくなってくる。でも「正々堂々と~」なんて話す裏番がアホです。イケメンなのに。そんなバイオレンスな不良の開久に反するのがモト冬樹さん率いるヤクザたち。怖い役ですが笑わせてくれます。ヤクザなのに。緊張と緩和のバランスがすばらしい。見た目は好青年のバスケのうまい男が実は・・・といった筋立てで、高橋かおりさんが危ない目に会うのは自然な流れ。物語のきっかけは三橋があまりに女心、つまり理子のことが分からないことから始まります。「お前に似てるサルがいる~」とか口に出るのは失礼なことばかり。これでは理子も怒ります。素直で無いのだ。しかし三橋が叫びながら必死にシュートを打つも全然入らないところは見ていて悲しくもなります。桟橋から見事に海に落とされる久我陽子さんが大人だなあと思ったが、Wiki を見たら高橋さんと似たような年だったんですね。お父さんも芸能界関係でした。久我さんは海だけでなく、川でも走ってもうビチョビチョ。女優さんも大変だなあ。終わってみると伊藤の真面目さに救われるお話しでした。三橋のセリフがほぼ怒鳴り口調なのに対して、伊藤は普通に話してくれるところが、聞いてて助かります。告白も三橋が「好きだ!」と言えば、伊藤は「愛してる!」と言うところがなんだかんだと純情マインド。始まりとエンディングがループしているようで面白い。高橋かおりさんが出ていなれければ見ることはなかった。女の子や女性がたくさん登場しますが、高橋さんだけ次元がちがいます。ストリートバスケを見ている時の憂いや虚無な感じの表情が素晴らしい。高橋さんがカラオケボックスで歌う『揺れる思い』をバックにして徐々に盛り上がるクライマックスがドラマチック。この次の年に映画『あした』が公開されるのですが、名作からヤンチャまで幅広く許容する大女優なのだった。ああ面白かった!

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