gn to t.Y. 覚え書き

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覚え書き

ネクロノミカン(NECRONOMICON)

ラヴクラフト先生のネクロノミコンを基にしたオムニバス作品集。タイトルは『~カン』ですけど。80年代のホラーテイスト満タンだなあと思ったら90年代の映画だった。ラヴクラフト本人が教会だか寺院っぽい施設を訪れ、そこで奇書『ネクロノミコン』を見つけることから物語がはじまる。施設の僧侶みたいな人たちはあきらかに迷惑そう。色々警戒している感じ。
ザ・ドラウンド (The Drownd):
原作は『壁の中の鼠』。ボロボロのホテルを伯父から相続した男。彼は伯父が海難事故で死亡した妻と娘を『ネクロノミカン』を使って蘇らせたことを知る。その結果は悲惨なものだったが、男は同じように『ネクロノミカン』を使って交通事故で死なせてしまった婚約者をよみがえらせようとするけど、やっぱりギャーという話し。『ネクロノミカン』は魔の書なので、死者蘇生で蘇った者が人間とは限らない。蘇った伯父の妻の変身を見ると、やっぱり欧米の方はタコが嫌いなのか。目が緑色に光って色々ドバーっとしながら顔が変わっていくところがけっこうかっこいいい。CG は使っていないんだろうからラストはけっこう大がかりな撮影だったんでしょうねえ。登場する女性がみなさんおきれい。
ザ・コールド (The Cold):
原作は『冷気』。監督はなんと金子修介さんでした。脚本には伊藤和典さんも関わっています。女性、エミリーのシャワーシーンがありますが、オッ〇イどーんでムフフではなくてけっこう重要なシーンです。太ももとかのアザみたいのとか。暴力をふるう義父から助けてくれたのは階上に住んでいるマデン医師。やさしくしてくれるんですけどねえ。町の人はマデンが生きていることにおどろく。なぜなら100年くらい経っているので。マデンの行動をあやしむエイミーですが、結局二人はしっぽり。でもしっぽりしている間にもマデンの身体はちょっと変な感じです。この時のマデンの表情がエッチが気持ちいいのかどうなのかとても微妙で面白い。エイミーを前にしてマデンへの愛情を話す女性リナ。彼女は献身的にマデンの研究を助けてきた女性。このときの彼女のセリフ「自分の命を絶つことができないなら~」がけっこう好き。しばらく距離を置いたエミリーはまた再びマデンをたずねます。エミリーが出てくるところのドアに『OBSTETRICS & GYNECOLOGY』と書かれていたので婦人科にでも通っていたのでしょうか。エミリーが戻ると相変わらずマデンはリナと二人であやしいことをやってました。命を永遠に維持するために必要なのは冷えた部屋と人の髄液。そして SFX の見どころがやってきます。膿みたいのは出るわ溶けるわ力が入っています。最期に眼球がつぶれるところが上手い。ラストはけっこう面白い。同じ男を愛した女性の物語なのでした。登場する記者をどこか見たなあと思ったら、『ビッグ・ウェンズデー』や『フェイド・トゥ・ブラック』のデニス・クリストファーさんだった!
ウィスパーズ (The Whisper):
原作は『闇に囁くもの』。ブッチャーという悪魔が住む町。人々はそんなこと知りません。暴走車を追いかけるサラとポール。会話からして二人は妊娠するほど付き合っているようです。そして事故を起こしちゃう。ひっくり返った車から何者かに連れていかれるポール。何とか車から出たサラはけっこう重症。無線も通じないので一人でポールを探しに行く。何の建物なのかよくわかりませんが、大きなダクトを破って落ちたり宙ぶらりんになったり、大変な目に会ってもめげないのが立派。そこで会ったのがメガネとおじさんハロルドと太ったおばさんデイジー。彼らはすべてブッチャーの仕業だと話します。そして地下のトンネルから来たのだと。トンネルを進んでいくサラとハロルド。ことは簡単に済むはずがなく、デイジーから「事故で赤ちゃんを死なすなんてお前がブッチャーだ!」とか言われてサラは絶望。落とされた穴には肉や血のしたたる死体やらがい骨だらけ。ポールのおぞましい姿が見どころのひとつです。助けるどころではありません。ああ良かったと思ったらまたまた地獄。だんだん大写しになるデイジーの口元が怖い。最後のサラの表情が怖い。映画館でみたら恐怖倍増でしょう。結局ブッチャーは誰だったのか?
オープニングやストーリーの合間で登場するラブクラフト。最後は僧侶たちと対決。鉄格子みたいなドアを見事にすり抜ける僧侶。対するラブクラフトも相手の口を手でつかんだと思ったら・・・やることがエグすぎ。ドアの鍵を失くしたのは、前の話しで車の鍵が無いことにひっかけているんでしょうか。エンドロールのフォントが好き。SFX のグロさと、役者さん表情で見せる映画でした。何も考えずに80年代を感じる映画。こういう映画を見ると、撮影現場を片づけたり掃除するのが大変だろうなあと思います。ああ面白かった。

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