gn to t.Y. 覚え書き

gn to t.Y.

覚え書き

みなさん、さようなら

シュールな映画と思ってなめていたら、胸が熱くなってしまった。みなさん若いとはいえ、さすがに中学生頃の役はどうだろうと思ったが、そんなの関係ない。濱田岳さん演じる渡会さん、彼が団地に留まる理由が明かされるタイミングとその説明手法がすばらしい。団地に留まる彼の行動には、まともだけれど普通ではない理由があったし、それがあったから母親は彼を理解し、周囲の人、同級生は彼の行動を際立って非難しなかったのか。永山絢斗さん演じる園田くんは、けっこうやばいんではないかと思っていたら、やっぱりやばかった。ある意味、渡会くんより辛いといえる。田中圭さん一派との対決に燃える。田中さんには悪いがゲスの役がよく似合ってしまう。これが二階堂ふみさんとのゲスの極みダイナミックデュオに続くのか。エレファント・カシマシの歌良し。エンドロールの歌にはたいてい幻滅するけど、これは例外。映画の余韻に合っている。配役が良い。いわゆる大御所っぽい人が出ていないところが良い。若い役者さんの演技がとても自然で良い。主役は濱田岳さんであるが、女優三人、大塚寧々さん、波瑠さん、倉科カナさんたちの演技も良い。特に大塚さんに泣ける。大塚寧々さんのすっぴんぽさとか髪型とか、何というか役のたたずまいが良い。原作の本があるようだけれど、映画でこれだけ感動してしまうと読むのが怖い。何だか豊島の都営団地の様子を思い出した。確かに広場があったり店があったり、小さな町のようだったなあ。良い映画だった。映画の色合いというか画質感も良かった。

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