gn to t.Y. 覚え書き

gn to t.Y.

覚え書き

少女たちの羅針盤

冒頭の黒川智花さんを配した怪しいシーンから、怒る成海璃子さんの熱い青春シーンへ。少しばかし戸惑うが、成海さんをはじめ、少女四人組みたちの演技にたじろぐ。戸田菜穂さんも堅いが熱い。少女四人組みに感情移入が完了しているため、彼女たちを邪魔する女の子たちに腹が立ってたまらんくなる。しかし、悪いのは彼女たちだけではなかったんか・・・と、その辺がミステリー。劇中劇については良く分からんが、熱い芝居だってことは伝わります。彼女たちの存在にくらべて男たちはみなさん間抜けです。特に大人が。それじゃこの物語の中で男女恋愛は無いのかというと、それに変わるもの・似たもの・衝撃・動揺をあたえるものがしっかりある。もしかするとこの話しは、「男抜き」を前提にした物語だったのかと思えるほど。かといって女性ばかりの不自然さが無いところがすばらしい。女性ばかりではなくて、短い時間けど石黒賢さんとか眼に残る男優を見せているせいか。成海さんの熱い存在感が光ってしまうが、彼女含め、性格・容姿がばらばらな少女四人の配役が良い。草刈麻有さんの静かさも魅力。ミステリーと青春が同時に描かれる、熱い映画でした。面白かった。

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