gn to t.Y. 覚え書き

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覚え書き

少女は異世界で戦った-DANGER DOLLS-

広島・長崎の原爆から話しは始まる。アメリカやソ連の関係、核が無くなった世界、銃規制の話しとか、アメリカ、特にブッシュ大統領を茶化したナレーションが面白い。銃が完全に無くなった世界のよう。それでも犯罪はなくならない。警察官は銃ではなく刀を持っている。悪党も同じ。この銃が無いという設定が良くて、その分アクションを堪能できます。アイドル役の四人のダンスが素晴らしい。アクションができるとリズムも良いんだろうか。このままデビューしても良いんでないの。しかし武田梨奈さんと清野菜名さんしか分からない。清野さんの髪型がちょっとおばさんぽいというかサザエさん。しかし可愛く踊っていると思ったら実は・・・やられているお坊さんをうらやましいと思う人がいるかもしれない。13年前。男女三人がなにやらやっている、そして何かやらかしちゃった様子。この日がちょうど 2011年3月11日。そして舞台は13年後の2024年。コンクリートむき出しの倉庫の中で岡田浩暉さんが難しい顔。メガネがよく似合います。そこにやってくるのは踊ってたはずのアイドル四人。ここらあたりの話しでどんな世界なんだかちょっとだけ分かってくる。どうやら世界が二つあって、世界同士が突然現れるワームホールでつながり、それを通じて「インベーダー」が送られてくる。それに対応しているのが、岡田さん率いる武田さんたち四人。怪しいのは日本光華党。世界の見分け方は東京タワーの数。戦う四人がいる世界は東京タワーは二本のようだ。インベーダーたちがいる世界は一本。そして彼らの身体はなぜか青白く光る。やってきた敵たちと戦ったので終わりかと思ったら、まだ映画の半分も終わっていない。アリサはワームホールに踏み込み、別な世界、パラレルワールドの四人と会う。そして分かってしまったインベーダーの正体とは? という予想外の展開。そしてアリサたちはこの戦いに疑問を感じてしまう。後半の戦いではさらに意外な展開が待っている。戦っているときの四人の谷間、つまり胸元がすごい。車に向かって走ってくる姿もブレがなくてすごい。刀を持ちながらバク転、側転に蹴り、高い塀を飛び越える、逆さ落としに崖墜ちなどなど女性四人のアクションがすばらしい。アリサ役の少し面長の顔でいちばん背の高い女性は、身体がとても柔らかい。アクションの節目で見せる荒い息づかいも迫力あり。後半でも前半の勢いは止まらす、前半以上の立ち回りを見せてくれる。見た目がアイドル顔のミキの動きに無駄がない。大人っぽさでは負けても、アクション時の身体のブレなさはすごい。四人の倒れっぷりも見事。それにしてもどれだけいるんだ白装束の敵は? 登場する電力会社が「関東電力」だったり「原子力という名前が原爆みたい」「原子力発電、事故なんか起きないだろうな」といった台詞は、まちがいなく 2011年3月11日 を意識してのことだろう。サービスではないが温泉シーンがある。清野さんが見せる嫉妬の顔が良いが、このシーンで流れる音楽も良く合ってます。巫女さんは誰かと思ったら紗倉まなさんだった。メイキングによればみなさん自身で演じられている様子。役者さんの力を感じて琴線に触れてしまう映画。ラストがすごい。監督と清野さんの名前だけで見たが、とても面白かった。すごかった。冷える。

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