gn to t.Y. 覚え書き

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覚え書き

ルー・リード/ベルリン(LOU REED'S BERLIN)

ステージで演奏されることがなかった名盤 "BERLIN" のライブ DVD。ルー・リードさんとスティーブ・ハンターさんのギターを堪能できる作品。二人のリードプレイやバッキングのコンビネーションも素敵。ルー・リードさんの珍しいギターが見もの。そしてハンターさんによる Gibson SG を堪能できる作品でもある。エレキベースの方の見た目が早川岳春さんに見える。

"Intro"

ステージ上からルー・リードさんの家族への挨拶、ベルリンは名盤という話し。

"Berlin"

ハンターさんが持つのは、Guild っぽいピックガードだが、ヘッドやボディの印象からして Taylor のアコースティック。「悲しみの歌~」というコーラス。パーティの映像。女性が楽しんでいる。"Happy Birthday Caroline" というケーキ。おそらくその女性がキャロライン。ステージ後ろに映像が映し出されたり、演者たちに映像が重なったりする。おそらく「ベルリン」のイメージ映像なんでしょう。

"Lady Day"

ハンターさんのギターは Gibson SG。ラージピックガードでハムバッカー+バダスブリッジにした Special っぽい。改造とかではなくて、そうしたモデルが新品で出ていたのかも。よく見たら、指板のポジションマークが月マークみたい。Gibson SG のタメながらも直情的なフレーズがかっこいい。ルー・リードさんのギターは Carl Thompson だろうか。大きいヘッドが目立つ。重そうだけどどんなものか。

"Men Of Good Fortune"

同じ Gibson SG を持ったハンターさんが弾くコードリフが歯切れ良くてかっこいい。ルー・リードさんは左側のホーンが大きい Les Paul っぽい形のギターに持ち替える。Manson Guitars な雰囲気だが、ヘッドが細目で3×3のチューナーキーレイアウト。おそらく John Bolin NS Guitar。NS だけあって、ヘッドが Ned Steinberger さんの NS Design アップライトベースなデザイン。9フレットあたりにカポをはめている。ソロはルー・リードさん。ギタリスト同士、お互い見つめながらのエンディングがかっこいい。

"Caroline Says (I)"

ルー・リードさんのギターは Gibson のアコースティック。PU にコントロール、大きめのサウンドホールに鋭いカッタウェイ、そして Les Paul なポジションインレイは CF-100E だろうか。途中で Carl Thompson に持ち替え ノイジーで鋭いカッティング、ソロを弾いて見せる。ハンターさんの Gibson SG によるバッキングが素晴らしい。エンディングがユニーク。バックで女性のコーラスが入る。

"How Do You Think It Feels?"

「どんな気分だい?」という歌いだし。ハンターさんの Gibson SG がテーマリフ、細かいオブリガード、フリーキーだけど重厚なソロを見せてくる。全編でハンターさんのリードプレイが聴ける。テーマに絡んでくるフレーズがかっこいい。ルー・リードさんは Carl Thompson で主にローコードでのバッキングを見せる。

"Oh, Jim"

「身体に良いクスリがあるぜ」と歌うミドルテンポの曲。ルー・リードさんは Carl Thompson でブルージー、ジャズ風なインプロっぽいギターを見せる。ラスト近くはハンターさんの Gibson SG と Carl Thompson で互いにカッティングを絡ませながらエンディング。一線をギリギリで超えないタメが効いた演奏がかっこいい。

"Caroline Says (II)"

「彼女がクスリをやって~」と歌う静かでスローな曲。ハンターさんは Gibson SG から Taylor のアコースティックに持ち替える。ルー・リードさんは Carl Thompson を背中に回してほぼ歌に専念。ギターソロは無し。

"The Kids"

「やつらは子供をうばっていく、彼女は悪い母親だからと~」と歌う。ハンターさんは引き続き Taylor のアコースティック。ルー・リードさんは Gibson CF-100E。フルートが印象的。静かな曲だが、一部ルー・リードさんの激昂のような歌声あり。ロックだ。ベースが Upright のボーイング。おそらく KYDD BASS だと思うがどうか。

"The Bed"

「ここで彼女は手首を切った~」なんて衝撃的なことが静かにあっさり歌われる。そしておごそかな女子たちのコーラス。ハンターさんは引き続き Taylor のアコースティック。ルー・リードさんは Carl Thompson。ベースが KYDD BASS Upright のボーイング。多分。

"Sad Song"

牧歌的な出だしのリフが印象的な曲。そして オーケストラ、ハンターさんの Gibson SG によるコードリフに続いて激しいリードプレイの後、「悲しみの歌~」のコーラスとともにまた牧歌的なリフへ。コーラス、オーケストラ、特にストリングスの演奏が映える一曲。「悲しみの歌」なのにコーラスを聴いていると段々と高揚してくる、希望が見える曲。余計な歌詞がなく、ストリングスにあおられるせいだろうか。指揮者もノリノリ。繰り返されるコーラスをバックに Gibson SG と Carl Thompson が歪んだコードワークを見せ、ルー・リードさんがノイズでアウトスケールなソロを聴かせてくれる。

ここでいったん終わりなのか、いつの間にか幕が閉じ、その幕にイメージ映像が映し出されている。そしてまた幕が開く。

"Candy Says"

"Sad Song" からそのまま演奏。コーラスの男性による「キャンディが言う~」という歌いだし。ほとんどがその男性が歌い、最後にルー・リードさんが笑みを見せる。この男性はステージの最初からキーボードも弾いてた人だった。

"Rock Minuet"

「ロック・メヌエットという曲だ」とルー・リードさんが MC。初めての MC かも。多分、KYDD BASS Upright のボーイング。ハンターさんの Gibson SG によるフィードバック交じりの宇宙的ノイズギターがかっこいい。バックの映像では若いころのルー・リードさん。

"Sweet Jane"

エンドロールが流れる。ルー・リードさんが Carl Thompson でコードカッティングを始める。そこにハンターさんの Gibson SG によるリードプレイが重なる。最初はクリーンだったコードワークもだんだんと歪みが激しくなってくる。そうかと思ったらまたクリーン。これは指弾きしている右手でコントロールしているようにも見える。最後はギターを弾き終わったルー・リードさんの姿で終わり。

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