gn to t.Y. 覚え書き

gn to t.Y.

覚え書き

タイタンの戦い(1981)(Clash of the Titans)

海の中でクラーケンを操るポセイドン。海中なので言葉を発せず、表情や動きだけで演技しているのだが、その様子が面白すぎ。冒頭、ゼウスがアルゴスに対して行い洪水シーンが迫力満点。ゼウスがミニチュアのコロシアムで人型の土人形をつぶすとその人がそれなりになる。そんな人形が壁一面に飾られている。それは人の成長に合わせて大きくなる。ああゼウスは怖い。しかし人間とはいえ、惚れた女には弱い様子。彼女との間に息子もいたりする。つまり神と人間の子。ワンダーウーマンもアマゾネスと神の娘。神と人間がいちゃつく設定は特別なものではないようだ。嫉妬と憎しみからからペルセウスに悪さするテティスも人間界に息子がいる。このテティスを始めとして女神たちはどうにも嫉妬ばかり。ゼウスを始め登場する神たちの勝手さを見ると、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のスターロードの父親の身勝手さがよく分かる。馬に曲乗りするペルセウスの子役がすごい。ペガサスとは空飛ぶ馬の総称ではなくて、馬に付けられた名前だとは知らなかった。三途の川の渡し賃とか、ケルベロスとか、神話でおなじみの事柄が登場する。ケルベロスは三つ首ではなく、双頭の犬だった。オープニングの海とかごつい岩肌とか撮影場所がすばらしい。でっかいテティス像の頭も迫力がある。テティスといえば、アホな息子への親バカからだろうが、カシオペア女王に対するテティスの難癖の付け方がえげつない。人形アニメによるダイナメーションは CG にくらべれば粗さが目立つかもしれないが、良くない画質のせいか味わい深い。カリボスと戦うシーンはとても自然。クローズアップでは生身のメイクだが、尻尾も映るシーンでは人間のペルセウス人形アニメが合成されている。CG では重なる部分の修正は容易だろうが、アニメでは難しいのではないのだろうか。普通ならペルセウスのモノローグが付いてしまうだろうシーンでもセリフが最小限なところがすばらしい。アンドロメダ女王がとにかくかわいい、きれい。面白かった。曇り・雪。

 

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