gn to t.Y. 覚え書き

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覚え書き

SFソードキル(GHOST WORRIOR)

藤岡弘、さんの挨拶から始まる。1552年の日本。白い雪の中、黒い侍たちが歩く。彼らの中には捕らえられたのだろう女性。黄色っぽい着物を着た姿がむさくるしい男たちの中で目立ちます。それを遠くから見るのは馬に乗った侍、タガ・ヨシミツ。彼は見事に女性を救い出す。しかし敵の参った振り作戦に引っかかり、冷たそうな湖へドボン。そして現在の日本。MOTOSUKA ってなんだろう。この辺りから STARRING とかのクレジットが登場しだす。もちろん最初は HIROSHI FUJIOKA。氷の洞穴でスキーヤーカップルが見つけたものはなんと氷漬けのヨシミツ! そして3週間後のロサンゼルス。カリフォルニア低温外科療法研究所にやってきたのは特ダネを求める女性記者クリス。とても80年代な雰囲気の女性。彼女はリチャーズ博士に会いに来たのだ。ここからはクリスのナレーションで進む。しかしなぜヨシミツがロサンゼルスに送られたのかが分からない。日本では手に負えなかったのか。クリスはヨシミツが解剖されるのだろうと思っていたが、リチャーズ博士たちは生き返らせようとしているのだからビックリ。こんな特ダネめったにない。「失敗しても心配するな」なんて博士のセリフにぞっとする。ひどい奴だと思ったらやっぱりひどかった。たぶん失敗して当たり前と思っている博士たち。心配そうな顔をしているのはクリスだけ。解凍したら体温管理に脳波チェックで次はメスで心臓を見たり人工心肺稼動など、蘇生シーンは色々とやっていて、電気ショックをドーン!だけではないところがかっこいい。そしてついによみがえるヨシミツ。この後で目にする世界に驚くことは当たり前。いきなり日本語が通じるわけもなくとまどうヨシミツだが、武士の威厳は忘れていない。刀を返すときの仕草とか食事や酒を勧めるところとか、ヨシミツの理解を得るために日本の風習を真似ようとするクリスがいじらしい。誰に学んだのだか分からないが、日本語通訳を連れて来るのがいちばん早いと思う。警備員のテレビでヘビメタのシアトリカルなライブを見ておどろくヨシミツ。ヘビメタもめずらしいがテレビ自体がおどろき。夜の町で走ってくる車を見ておどろくヨシミツ。車が停まっていてもおどろく。灯りだらけのビルたちにおどろく。言葉を発することなく見開いた目だけがおどろきを物語る。退役軍人のおじいさんの年金狙いのチンピラを成敗するヨシミツ。そのおじいさんと街を歩き日本料理店に入るヨシミツ。頭が変とかバンザイ野郎と呼ばれるヨシミツ。ミフネ・トシローだわと言われるヨシミツ。クリスにカップヌードルを食べさせられるヨシミツ。カーアクションの末、さすがに車ではなく馬で逃げるヨシミツ。ヘリコプターにも追い回されるヨシミツ。色々大変なヨシミツ。上手いところは冒頭の女性を連行する男たちのシーンが最後に重なってくるところ。生き返ってもこれがヨシミツの運命なのか。長髪の藤岡さんがめずらしい。外人の方の中だと、さすがの藤岡さんが少し小さくみえるが、そこは威厳で勝負。クリスが刀を持ち込んだ日本骨董店 TAKAGI の店主が仲本工事さんっぽい。ヨシミツを発見するスキーヤーが小柄な宇崎竜童さんみたい。エンドクレジットでは日本の方のスタッフが数名見受けられる。コンピューターの供給元が RADIO SHACK とうのが時代を感じさせます。SPECIAL THANKS が W.A.S.P. というのはどうとらえたら良いのか。予告編がついていたが、ほとんどネタバレ。原題は ”GHOST WORRIOR” だが、予告編では "SWORD KILL" になっている。邦題の「SFソードキル」もあながち適当というわけではなさそう。小澤マリアさんががんばる「ワンダー・ガール:サムライ・アポカリプス」を見たらなぜか思い出してしまった。最初に見たのは VHS テープ版だったが、DVD では藤岡さんのオーディオコメンタリーが入っていてうれしい。ああ面白かった。

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