gn to t.Y. 覚え書き

gn to t.Y.

覚え書き

Making HB 30

その後。

どうもチューナーキー1~3弦側の配置のバランスが悪い。ナットとの角度もちょっときつい。
そしてヘッドが厚い。わざとヘッドをできるだけ厚くしてチューナーキーのポストが低くなるようにしてテンションを稼ぐ計画だったのだが、弦を巻く部分がちょっと少なくなってしまった・・・。

思い切ってヘッドの表が深くなるようにヘッドの表を削って裏板を当てることにする。厚みはチューナーキーのポストがちゃんと出るようにする。ついでにヘッドを整形して高音弦側のチューナーの位置もナットのスロットまであまり角度が付かないようにちょっとずらす。
まずはここまで削る。

bgb0469.JPG

周囲にマスキングテープを貼って線を引き、水平になるように注意しながらサンダーで削る。しかしこういうときは冶具を作ってトリマーとかルーターでガーッと削っていくのが良いなあと後からしみじみ考えた。ボール盤があればプレーナーですぐに終わるんだろうなあ。

bgb0470.JPG

チューナーの穴を埋めるプラグを作る。

bgb0471.JPG

ボンドが乾くまでほかす。

bgb0472.JPG

その間にヘッドの表に貼る貴重な端切れローズウッドを薄く削っておく。

bgb0473.JPG

途中まではサンダーで削るが、だんだん熱くなって怖くなってくるので、最後の平面は手で削る。この削り粉はとっておこう。

bgb0474.JPG

これはヘッド裏に当てるカエデ板。ちょうど良いのがないので端切れを貼り合わせて使う。

bgb0475.JPG

こんな形にする。

bgb0476.JPG

ヘッドのプラグが乾いたのでチューナーキーのポスト用の穴を開ける。

bgb0477.JPG

タイトボンドで貼付ける。貼る前にリハーサルをしてローズウッドの板が割れずに曲がることを確認しておく。

bgb0478.JPG

貼れた。

bgb0479.JPG

周りをきれいにする。
ちょっと気にくわないところはあわてずに削り粉やニカワでリペアする。

bgb0480.JPG

穴を開ける。

bgb0482.JPG

裏。

bgb0483.JPG

きれいに磨いたらサンディングシーラーを塗る。

bgb0484.JPG

裏も塗る。

bgb0485.JPG

OIL GEL で仕上げる。

bgb0486.JPG

チューナーキーを付けたところ。ヘッドが深くなったり、ポストもしっかり顔を出しているし、何よりチューナー配置のバランスが良くなった。

bgb0487.JPG

今まではテストを兼ねて安い弦を張っていたが、今度はちょっと名の知れている弦を張る。

bgb0488.JPG

しかしここで大変なことに気が付く。
安い弦と言うのはおそらく弦の太さがいい加減。低音弦3本のイントネーションが合わない。
どうしようもないので修正する。
これは修正前。

bgb0489.JPG

いったんサドルの頭を削る。

bgb0490.JPG

その上に薄く切り出したサドルを貼り付けて整形。
地味にやって難を乗り越える。

bgb0491.JPG

1・2弦を直して3弦のイントネーションも直す。
今度はちゃんとした弦を使おう・・・・
ああ疲れた。

 

Making HB 1

Making HB 2

Making HB 3

Making HB 4

Making HB 5

Making HB 6

Making HB 7

Making HB 8

Making HB 9

Making HB 10

Making HB 11

Making HB 12

Making HB 13

Making HB 14

Making HB 15

Making HB 16

Making HB 17

Making HB 18

Making HB 19

Making HB 20

Making HB 21

Making HB 22

Making HB 23

Making HB 24

Making HB 25

Making HB 26

Making HB 27

Making HB 28

Making HB 29

Making HB 30